2023年7月に発足した「トラックGメン」が、物流全体の適正化を目指して「トラック・物流Gメン」に改組され、総勢360名規模(357名)の体制で持続可能な物流の確保に取り組みます。これに伴い、倉庫業者からの情報収集も行われます。
改組・拡充の背景
荷待ち時間を減らすためには、倉庫業者の取り組みに加え、発・着荷主の協力が必要です。サプライチェーン全体の取引環境を適正化するため、倉庫業者からの意見や情報を集めることも重要です。これを踏まえ、11月1日から改組し、情報収集機能を強化して物流産業全体の取引適正化を進めます。
体制の拡充
これまでに1,000件以上の是正指導を行ってきた実績があります。新たに、物流担当部署から29名、各都道府県のトラック協会から166名の「Gメン調査員」を追加し、総勢360名規模(357名)体制で運営が開始されます。Gメンの人数増加により、より広範囲で密な監視が可能になります。
情報収集の強化
トラック・物流Gメンに改組することで、倉庫業者から悪質な荷主に関する情報を収集し、トラック事業者に対する違反行為を調査します。業界団体も情報収集窓口を設置し、地方運輸局と連携し情報収集が行われます。
11月1日から新体制が始動し、今年の11月と12月は「集中監視月間」とし、悪質な荷主に対する監視をが強化されます。荷主や元請事業者に対して、法令遵守を促すための周知活動も実施されます。
(国土交通省)
「トラック・物流Gメン」の改組により、物流業界全体の適正化がさらに進み、ドライバーの働き方改革や物流の効率化が期待されます。
参考元:国土交通省
(https://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_000832.html)